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職員過労自殺訴訟で和解=県、7590万円支払いへ―秋田地裁


 秋田県職員だった20代男性が2018年に自殺したのは、過酷な業務負担が原因として、遺族が県に損害賠償を求めた訴訟を巡り、23日、秋田地裁で和解が成立した。県が和解金7590万円を遺族に支払う。  訴状などによると、男性は長寿社会課で18年度から、約254億円に上る国民健康保険事業費納付金算定などを1人で担当。同年9月から自殺する12月までの残業時間は月平均100時間前後に及んだという。  和解条項では、県の安全配慮義務違反を認め、適切な業務の分担や支援を講じることなどが盛り込まれた。  和解後、男性の遺族は代理人弁護士を通じて、「ベテランでも1人で扱うのが無理な難解な内容の業務を、配属3年目の息子に担当させた。息子が生まれた頃に戻って人生をやり直したい」などとするコメントを発表。佐竹敬久知事は「ご遺族に心からのお悔やみとおわびを申し上げる」とのコメントを出した。   秋田県では今年8月、大雨対応に当たった職員が上司のパワハラを訴えて自殺。県はパワハラを認め、当時の上司を減給処分としている。(了)【時事通信社】
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