「敗北」覆そうと周到準備＝議会襲撃、トランプ氏に責任―米下院特別委報告

　【ワシントン時事】昨年１月６日にトランプ前米大統領の支持者らが連邦議会議事堂を襲撃した事件を巡り、真相究明に当たってきた下院特別委員会は２２日、１年半にわたる調査の結果をまとめた最終報告書を発表した。トランプ氏や側近が２０２０年大統領選の敗北を覆す計画を周到に立て、議会襲撃につながったと断定。「トランプ氏なしに事件は起きなかった」と結論付けた。 　８章構成で全８４５ページの報告書は、トランプ氏を「反乱の扇動・ほう助」など四つの容疑で訴追するよう司法省に勧告。特別委はいったん役割を終え、今後は刑事訴追を巡る司法省の判断に焦点が移る。反乱扇動で有罪となれば公職資格を剥奪され、返り咲きを目指し２４年大統領選への出馬を表明したトランプ氏の政治的打撃は計り知れない。　【時事通信社】 〔写真説明〕トランプ前米大統領＝１１月１５日、フロリダ州パームビーチ（ＡＦＰ時事）