徳島・藍住町元副議長ら追送検＝別人物の情報漏えいで―大阪府警など

　大麻密売グループへの捜査情報漏えいを巡る贈収賄事件で、大阪府警などは２２日、別人物の捜査情報も漏らしたとして、地方公務員法（守秘義務）違反容疑で、徳島県藍住町議会副議長だった平石賢治容疑者（４６）＝同町＝と、元同町職員の阿部さやか容疑者（３９）＝同県北島町＝を追送検した。 　地公法違反（そそのかし）容疑で、韓国籍の住所不定、無職金太士容疑者（５２）も追送検した。府警捜査２課は全員の認否を明らかにしていない。 　平石、阿部両容疑者の追送検容疑は、共謀の上１月６日、捜査機関から藍住町に対し、密売グループの男に関する捜査関係事項照会があったことを金容疑者に漏らした疑い。　 　捜査関係者によると、金容疑者が平石容疑者に、「大麻の栽培拠点を探している」と相談をしていたことも判明。同課によると、グループは捜査機関の動きを把握するため、少なくともメンバー６人が本籍地を藍住町に変更していたという。府警などは他メンバーの情報漏えいの有無も調べている。 　平石、阿部容疑者は今月５日、大麻密売事件の捜査対象者の情報を漏らした見返りに現金を受け取ったなどとして、加重収賄容疑などで逮捕された。藍住町議会事務局によると、平石容疑者は同１３日付で議員を辞職した。（了）【時事通信社】