安全装置の仕様策定＝バス置き去り防止―国交省

　静岡県牧之原市の認定こども園でのバス置き去り死事件を受け、国土交通省は２０日、置き去りを防止するための安全装置の仕様を定めたガイドラインを策定した。 　安全装置は来年４月から幼稚園や保育所などの送迎バスを対象に設置が義務付けられる。装置は、取り残された子どもを感知するセンサー式や、エンジン停止後に車内で警告音が鳴り目視で確認を促すタイプなどがある。 　ガイドラインは、いずれのタイプでも必要な性能として(1)車内確認が行われなかった場合、１５分以内に車外に警報を発する(2)子どもがいたずらできない位置に設置する(3)耐熱、防水などで十分な耐久性がある(4)故障や電源喪失時にドライバーに通知する―などと規定した。 　国交省の担当者は「一般の方でも、バスの警報に気付いたらすぐに通報してほしい」と呼び掛けた。同省は今後、ガイドラインの規定を満たす個別の商品について性能や特徴を提示し、設置者が適切な装置を選べるよう後押しする。　（了）【時事通信社】