老人ホームを特別監査＝入所者殺害受け福島県など

　福島県小野町の特別養護老人ホーム「つつじの里」で、入所者に暴行を加え殺害したとして職員が逮捕された事件を受け、県と町は１６日、同施設を特別監査した。現在の入所者への対応が適切かどうかを調べ、不適切だった場合は処分を検討する。 　事件では、施設に入所していた９１歳女性が殺害され、職員の介護福祉士冨沢伸一容疑者（４１）が７日、県警に逮捕された。 　特別監査は午後１時ごろ開始。県と町の担当者計９人が施設に入り、職員らに聞き取りを行った。監査後、担当者が取材に応じ「勤務体制や虐待防止の対策に不十分な点が見受けられた。今後も立ち入り調査を実施する」と話した。　 　町などによると、施設では職員数が運営規定で定めたものよりも少ない状態が続いていた。入居者への虐待を防止するための研修なども十分に行われていなかったという。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕特別養護老人ホーム「つつじの里」に対する特別監査後、取材に応じる福島県と小野町の担当者＝１６日、小野町