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乏しい手掛かり、情報求め公開捜査=大学「学生の精神的ケア必要」―発生から2週間、宮台真司さん襲撃事件


 東京都立大(東京都八王子市)の教授で社会学者の宮台真司さん(63)が男に襲撃され重傷を負った事件は、13日で発生から2週間となる。捜査の手掛かりは乏しく、男はいまだ逃走中だ。周辺の小学校などからは「不安だ」との声も漏れる。警視庁は防犯カメラの写真や動画を公開し、広く情報提供を呼び掛けている。  「現場に遺留品がないなど手掛かりが少ない」。同庁幹部は捜査長期化の理由をこう語る。防犯カメラ解析を重点的に進めてきたが、都心部などと比べ、周辺の設置台数は少ないという。宮台さんは男について「面識はない」と説明。男の足取りは、事件から数分後、約500メートル先のコンビニ前を通過したのを最後に途絶えたままだ。  大学は事件後、警備員を増員し、校門周辺や構内を巡回させるなど安全対策を強化している。不安を抱える学生には専門の相談窓口を紹介。担当者は「メンタルをケアし、安心して学習できる環境を整えることが必要」と語る。  不安の声は同大周辺の小学校からも聞かれる。通学路に教員を配置するなどの対策を続けており、担当者は「今まで以上に気を付けるしかない」と語気を強めた。  大学構内で教職員が襲撃される事件は過去にも起きている。2009年1月に中央大後楽園キャンパス(文京区)のトイレで理工学部教授=当時(45)=が刺殺され、卒業生の男が殺人容疑で逮捕された。1991年7月には小説「悪魔の詩」日本語版を翻訳した筑波大助教授=同(44)=が茨城県つくば市の構内で殺害されたが、容疑者が特定されないまま、06年7月に時効が成立した。  学校のリスク管理に詳しい名古屋大大学院の内田良教授(教育社会学)は「大学は開かれた環境にあり、実質的に、学生以外の地域住民らも散歩などで自由に出入りできる」と指摘する。構内の防犯カメラ増設などについて「自由な気質や広大なキャンパスを持つ大学は防犯対策が難しい」とした上で「外灯を多くすることはできるだろう」と話した。 (了)【時事通信社】
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