ツイッター、有料版を再開＝「成り済まし」対策を強化

　【シリコンバレー時事】米ツイッターは１０日、投稿の取り消しなどができる有料版「ツイッターブルー」を１２日から再開すると発表した。同社を買収した実業家イーロン・マスク氏がサービスを改変したところ、他者による著名人や企業のアカウントの「成り済まし」が横行。企業に実害が及び中断に追い込まれていたが、不正対策を強化し再開する。 　マスク氏は、本人確認済みを意味し著名人らに限り無償提供していたアカウントに付与する青色の「認証バッジ」を、有料版の契約者に本人確認無しで付与する方式に改めていた。再開に当たり、個人には電話番号の届け出を求め、ツイッター側で確認作業を行った上でバッジを付与。さらに名前変更の際は再確認し、この間はバッジを一時的に失効させる成り済まし対策を講じた。 　また、これまでバッジは１色だったが、今後は個人が青、企業が金、政府などはグレーの３色にする。契約すれば、投稿後の発言の再編集や高解像度動画の投稿ができる。今後は広告表示の半減などの機能も拡充する。 　有料版の「ブルー」は、これまで北米などが対象で、日本では展開されていない。１１月に料金を見直し月約８ドル（約１１００円）へ３ドル値上げしたが、再開に合わせ、米アップルのｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）向けのみ月１１ドルに再値上げする。　【時事通信社】 〔写真説明〕米ツイッターの本社ビルにあるロゴマーク＝１０月２８日、カリフォルニア州サンフランシスコ（ＡＦＰ時事）