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ナスカ地上絵、新たに168点=道沿い密集、メッセージ伝える?―山形大


 南米ペルー南部の世界遺産「ナスカの地上絵」の研究所を持つ山形大は9日までに、新たな地上絵を168点発見したと発表した。研究グループを率いる坂井正人教授(文化人類学・アンデス考古学)は、「文字がない社会で、遊園地のように意図的に何かを体験させるためだったのではないか」と述べた。  地上絵は研究グループが2019~20年、航空レーザー測量とドローンによる現地調査を行い、その後のデータ分析などによって特定。10メートル以下の小型の絵が大半で、紀元前100年~紀元後300年ごろのものとみられ、人間、ラクダ科の動物、鳥、シャチ、猫、蛇などを模しているという。同グループによる発見は、18年までの190点と合わせ358点となった。  地上絵は広大な台地に点在しており、人や動物、幾何学模様など多数見つかっているが、目的はよく分かっていない。  坂井教授らは、小型の地上絵は歩く人に絵を次々と見せ、社会規範や価値観などのメッセージを伝えていたとする仮説を立て、小道沿いの斜面や巨大な直線状の地上絵沿いに集中していると推測。今回は、こうした場所の分析で見つかった。  坂井教授は「今後、AI(人工知能)を使った網羅的な調査で仮説を検討する」と述べ、「当時彼らがどういう体験をしたか、何の情報を共有するために描いたのかが分かってくるのが楽しみだ」と語った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕新たに発見された猫型(写真左)と人型のナスカの地上絵。下段は分かりやすくするため線を加えたもの(山形大学提供)
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