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異次元の思考力でゴールへ=納得がいくまで「なんで?」―W杯サッカー・久保選手


 サッカーワールドカップ(W杯)日本代表の久保建英選手(21)は、小学4年生でスペインの名門バルセロナの下部組織に入団した。直前に指導した恩師は、技術はもとより、その異次元とも言える思考力の高さに驚いたという。  川崎フロンターレ10歳以下のセレクション。当時12歳以下の監督だった高崎康嗣さん(52)は、小学2年生の久保選手を見た瞬間、「合格だ」と感じた。「雨で滑りやすいボールをピタッと止めた。見えているものも1人だけ違った」  バルセロナ行きが決まり、3年生の1月ごろからは2学年上の練習に参加。一切物おじせず、「全ての言動で建英が上だった」と振り返る。高崎さんの問い掛けに真っ先に答えるのも、リーダーとなって周りを引っ張るのも久保選手。上級生が従って動くほどだった。  コーチの指示でも、理にかなわなければ従わなかった。「なんでこれをやるの?」と気が済むまで質問し、納得して初めて実践した。「ドリブルで抜こう」と言われても、「パスの方が早い」と言い返した。高崎さんは負けず嫌いな久保選手の性格を逆手に取り、「パスしかできないの?」「バルサだったらどうするの?」と質問し、闘志をかき立てた。  特に光っていたのは、ゴールへの意識だ。とりあえずドリブルするのではなく、ボールを奪ってゴールまで行くにはどうしたらいいか、指導者と同じ目線で考えていた。高崎さんは「逆算力が本当に高かった」と話す。  ゴールへのこだわりも相当だった。チームの得点数が2桁に達した試合でも、1点ごとに内容を正確に記憶。高崎さんが間違えると「違うよ、コーチ」と突っ込んだ。  イチョウのような形に広がるほど、スペイン語の単語帳を読み込んでいたという久保選手。幼少期からの「サッカーIQ(知能指数)」の高さに加え、異文化に溶け込んできた経験もある。「どこに行っても適応能力が高い」。高崎さんは語る。  2日未明のスペイン戦。現在も同国の1部リーグでプレーする久保選手には期するものがある。「口だけの選手にはなりたくない。チャンスがあればピッチ上で語りたい」。久保選手は静かに闘志を燃やす。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕サッカーW杯代表の久保建英選手を指導した高崎康嗣さん=9月16日、宮崎県綾町
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