県議の車、幹線道路避け走行＝妻殺害容疑を否認―長野県警

　長野県塩尻市で昨年９月、妻を殺害したとして県議の丸山大輔容疑者（４８）が逮捕された事件で、事件当日の夜に丸山容疑者の車が長野市内と塩尻市の自宅近くを往復する際、高速道路などを避けて走行していたことが３０日、捜査関係者への取材で分かった。県警は防犯カメラなどに記録が残るのを防ぐ狙いがあったとみて調べている。 　県警は同日、殺人容疑で丸山容疑者を送検した。 　捜査関係者によると、丸山容疑者の車は事件のあった夜、長野市から約６０キロ離れた塩尻市の自宅方面へ向かった後、再び長野市に戻っていた。車はＮシステム（自動車ナンバー自動読み取り装置）や防犯カメラが設置されている高速道路などの幹線道路を避けるルートを使っていた。 　丸山容疑者は昨年９月２９日午前０時～６時４５分ごろ、塩尻市の自宅兼店舗で、妻希美さん＝当時（４７）＝を殺害した疑いが持たれている。同容疑者は「当日は自宅に行っていない。長野市内に泊まっていた」などと容疑を否認しているという。　 　一方、自民党長野県連は丸山容疑者の逮捕を受け、同容疑者を除名処分とする方針を決めた。近く党紀委員会を開き、正式決定する見通し。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕送検のため長野県警塩尻署を出る、丸山大輔容疑者を乗せた車＝３０日午後、同県塩尻市