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長所磨き、つかんだ大舞台=小柄なドリブラー、速さ武器に―サッカーW杯・相馬選手


 サッカーワールドカップ(W杯)日本代表の相馬勇紀選手(25)は身長166センチの小柄な体で、縦横無尽にピッチを駆け抜ける。少年時代に鍛え上げたドリブルとスピードを武器に、手繰り寄せた大舞台でゴールを狙う。  相馬選手の原点は、小中高と12年間を過ごした三菱養和サッカースクールにある。統括責任者の秋庭武彦さん(59)は「人懐っこくて、かわいい子だった」と第一印象を語る。  早生まれ(2月)で体は小さいながら、スピードやパワー、瞬発力は抜群。負けず嫌いで、悔しいことがあるとさらに頑張る、「アスリート向きの性格」だった。6年生の頃にはエースナンバーの10番を背負い、攻撃の中心を担っていた。  中学に上がり、セレクションで入ってきた選手との体格差や体力差に悩んだ時期もあった。だが、秋庭さんは「小さくてスピードがあることも武器になる」と話す。スクールの方針も、選手一人ひとりの個性を伸ばし、長所にするというものだった。  重心が低い分、相手とぶつかり合う時も当たり負けしない。相手の圧力を軸にして入れ替わり、置き去りにする。スピードに緩急をつけ、相手を揺さぶる。相馬選手は自身の長所を自覚し、生かす形で成功体験を重ねた。  転機は高校2年で迎えた2013年の東京国体だ。一つ下の学年が中心だったが、早生まれが幸いし、相馬選手にも参加資格が与えられた。中学2年で強化選手に選ばれ、都の選抜チームの練習にも通った。  スクール外での活動は大きな刺激となり、プレー面でも精神面でもたくましく成長。中心選手としてチームを率い、優勝を果たした。  同年には東京五輪の開催が決定。その時々で目指すべき舞台があったことも原動力となった。  そしてつかんだW杯の切符。今年7月の東アジアE―1選手権で3得点を挙げ、MVPに輝いた活躍が認められた。プレッシャーのかかるW杯の舞台でも「プレーするのは好き」と笑顔で答える相馬選手。強豪スペインも「絶対に倒します」と気合は十分だ。  秋庭さんは「上背こそないが、相馬選手の粘り強さやスピードは、海外選手にとってやりづらいのでは」と話す。「彼の良さが出せたらうれしい」と期待する。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕小学6年生の頃のサッカーW杯代表相馬勇紀選手(手前)(秋庭武彦さん提供) 〔写真説明〕サッカーW杯代表の相馬勇紀選手を指導した、三菱養和サッカースクールの秋庭武彦さん=11月9日、東京都豊島区
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