歴史的一戦に「夢のよう」＝かみしめるカタールサポーター―Ｗ杯サッカー

　【アルホール時事】サッカーの４年に１度の祭典、ワールドカップ（Ｗ杯）が２０日に開幕し、初出場の開催国カタールはエクアドルに０―２で敗れた。中東でＷ杯が行われるのは史上初めて。アルホールのアルベイト競技場には多くの地元サポーターが駆けつけ、歴史的な一日に立ち会った。好プレーのたびに大きなどよめきが起きた。 　サラさん（２７）は子どもの時にサッカーをやっていたそうで「信じられない。夢の中にいるようだ」と感激の表情。「カタールでもＷ杯を開けることをこれから世界に示すよ」と期待を込めた。アジャブさん（２４）は「自国開催は良いことだし、世界に認められた」と話した。 　かつてカタール代表は帰化選手を集めていた時期があったが、２００４年に「アスパイア・アカデミー」を設立し、国家的プロジェクトとして自前の選手の育成に力を入れた。１９年のアジア・カップで日本を破って初優勝したのは、その成果と言える。 　０６年にカタールに来て以来、育成年代から指導してきたスペイン人のフェリックス・サンチェス監督は「雰囲気は素晴らしく、多くの人が待ち望んだ瞬間だった」。敗れはしたが、この一戦の意義をそう強調した。　【時事通信社】