組幹部の男、１８日起訴＝餃子の王将社長射殺事件―京都地検

　「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さん＝当時（７２）＝が２０１３年に射殺された事件で、京都地検は特定危険指定暴力団工藤会系組幹部の田中幸雄容疑者（５６）を勾留期限の１８日に殺人罪などで起訴する方針を固めた。捜査関係者などへの取材で分かった。 　京都府警と福岡県警の合同捜査本部は田中容疑者を事件の実行役とみており、大東さんと直接の面識がないことなどから起訴後も背景を含めた全容解明を進める。 　田中容疑者は１３年１２月１９日早朝、京都市山科区の同社敷地内で拳銃を数発発射し、大東さんの腹部などに命中させて殺害したとして、今年１０月２８日に殺人容疑などで逮捕された。 　田中容疑者は逮捕後、容疑について黙秘を続けている。地検は、現場近くに残されていたばこの吸い殻に付着したＤＮＡ型が田中容疑者のものと一致したことや、事件前日に山科区にある大東さんの自宅周辺の防犯カメラに田中容疑者と似た人物が映っていたことなど複数の状況証拠からみて、起訴は可能と判断したもようだ。　（了）【時事通信社】