ウクライナ提案「Ｇ１９」に反対＝中ロ外相が会談

　中国の王毅国務委員兼外相とロシアのラブロフ外相は１５日、インドネシア・バリ島で会談した。タス通信によると、王氏は「２０カ国・地域（Ｇ２０）でのロシアの役割を評価すると同時に、ロシアの参加を奪う権利は誰にもないと考える」と述べ、ウクライナが提案したロシア抜きの「Ｇ１９」に反対した。ラブロフ氏は、習近平総書記（国家主席）の３期目入りを決めた共産党大会に祝意を表明した。 　バリ島入り直後のラブロフ氏の「入院報道」について、王氏は「すぐ偽情報と分かった。（ロシア側が公開した動画では）気楽かつ自由に休んでいる様子だった」と言及。偽情報が飛び交う時代にこそ、対面会談が重要だと主張した。 　ラブロフ氏は、健康への心配に謝意を示した。その上で「カジュアルな格好（Ｔシャツ姿）だったが、きのうは休まず、サミットの準備をしていたことだけは強調したい」と語った。　【時事通信社】