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「台湾は防衛努力不足」=米軍の対中優位変わらず―歴史・戦略家ルトワック氏


 外務省の招きで来日した歴史・戦略家、エドワード・ルトワック氏は14日、東京都内で時事通信のインタビューに応じ、中国の習近平国家主席が統一への意欲を示し緊張が高まる台湾情勢に関して、台湾軍内部で独自に防衛する意欲が不足していると批判した。米軍が中国軍に対し優位を保っていると分析する一方、中国と国境を接する各国に警備用車両を支援するなどすれば、日本にとって中国の脅威を和らげることにつながるという見解を示した。インタビューの要旨は次の通り。  ―台湾を巡る軍事情勢をどう見るか。  中国海軍は多数の新しい艦艇を建造している。しかし、米海軍は現在、大西洋などの海域で活動する必要がなくなってきており、台湾周辺に戦力を集中できる。中国海軍は(日清戦争で壊滅した)北洋艦隊のようなものだ。米海軍は中国海軍を粉砕できる。米海軍高官が「艦船のための資金がない」と言うのは、予算を獲得したいだけで、本気にしてはならない。  ―中国軍の上陸作戦能力は。  台湾軍が訓練を行い、戦車に対抗できる兵器を用意しているなら、中国軍は上陸できない。  ―台湾の守りは。  飛行機や船を準備しても、中国軍に破壊されてしまう。ウクライナで起きているのはハイテク戦争ではなく、銃を持った人間の戦いだ。(台湾野党の)国民党を支持する将軍は真剣ではない。台湾の人々が台湾を守るべきだが、(台湾軍は)必要な準備をしていない。  ―中国をどう見るか。  中国はさまざまなものに優れているが、戦略は最悪だ。戦略を理解するためには外国を正しく理解する必要があるが、中国は常に隣国をばかにして見下している。周辺国に対し、何百年もそうやって統治してきた。習氏も今、同じような態度を取り、国際社会で敵をつくっている。  ―日本が取るべき戦略は。  中国の周辺国への支援を真剣に考えるべきだ。軍事的支援をする必要はない。長い国境を中国と接しているモンゴルは、国境警備用の車両を必要としている。モンゴルが国境警備の車両を多く配備すれば、中国も対抗して警備せざるを得なくなる。  インドなど中国と国境を接するすべての国に国境警備のための支援をすれば、中国はそれぞれに対応が必要になる。中国が内陸の警備に(人的・物的)資源を割けば、その分、海(の軍備)が手薄になり、日本にとって中国の脅威は和らぐだろう。 【時事通信社】 〔写真説明〕歴史・戦略家のルトワック氏=14日、東京都千代田区
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