気候変動で協力再開へ＝ＣＯＰ２７にらみ米中首脳

　【ワシントン、北京時事】バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は１４日、インドネシア・バリ島で初の対面による首脳会談を行い、気候変動対策を巡る協力を再開することで一致した。台湾問題や人権で対立が深まる中でも、地球規模の課題である気候対策では連携を図る方針を確認した。 　ペロシ米下院議長による８月の台湾訪問をきっかけに、米中の気候対策協議は中断。エジプトで開催中の国連気候変動枠組み条約第２７回締約国会議（ＣＯＰ２７）では、世界最大の温室効果ガス排出国である中国と２位の米国が対立することへの懸念が強まっていた。 　米政府によると、両首脳は気候変動などの協議に関して「主要な高官に権限を与えて対話を維持する」ことで一致。中国政府も声明に「ＣＯＰ２７の成功に向けて共に努力することで合意した」と明記した。　【時事通信社】