「クルド武装組織が関与」＝容疑者を拘束―イスタンブール爆発

　【イスタンブール時事】トルコのソイル内相は１４日、最大都市イスタンブールの繁華街イスティクラル通りで起きた爆発について反政府武装組織クルド労働者党（ＰＫＫ）が関与したという見方を示し、容疑者を拘束したことを明らかにした。ただ、犯行声明は出ておらず、事件の背後関係はなお不透明だ。 　爆発は１３日午後、人混みの中で発生し、９歳前後の女児を含む少なくとも６人が死亡、８１人が負傷した。死者はいずれもトルコ人。負傷者のうち２人が重篤な状況だ。 　現場では爆発直前、不審物を残して立ち去った女１人の目撃情報がある。ソイル氏は「爆発物を残して去った人物を拘束した」と述べ、ほかにも２０人以上の身柄を確保したと発表した。 　ソイル氏は、クルド人が暮らすシリア北部のアインアルアラブから「攻撃の指示が下されたとみられる」と主張。実行犯はシリアからトルコに入国したと判断していると説明した。「近い将来、彼らに対して反応を示す」とも訴え、シリア北部への報復攻撃を行うことも示唆した。　【時事通信社】 〔写真説明〕１３日、イスタンブールで、爆発が起きた現場を調べるトルコの警官（ＡＦＰ時事）