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「表現できないむなしさ」=早紀江さん、進展なき現状に―横田めぐみさん拉致45年


 横田めぐみさん=拉致当時(13)=が北朝鮮に拉致されてから15日で45年を迎えた。母早紀江さん(86)は、自宅のある川崎市内で事前取材に応じ、いまだに帰国が実現しない現状について「表現のしようがないほどのむなしさだ」と語った。  めぐみさんは1977年11月15日、新潟市内の中学校から帰宅する途中に失踪。97年、北朝鮮による拉致の疑いが浮上するまでは一切手掛かりもなかった。早紀江さんは当時、めぐみさんの双子の弟拓也さん(54)や哲也さん(54)の前では弱った姿を見せまいと気丈に振る舞ったが、「みんながいないときには、畳をかきむしって大声で泣いていた」という。  めぐみさんが行方不明になってからは「何かしないと駄目になる」と考え、アトリエに通いながら絵を描くようになった。めぐみさんをイメージした絵を泣きながら描くこともあったといい、「絵に助けられて、私はここまで生かされた」と振り返った。  早紀江さんは取材に集まった報道陣に対し、新潟県の港の風景を描いた自作の絵を公開した。「小さな漁港」と題された絵は、めぐみさんが拉致された翌年ごろに制作した作品で、海を赤に近い「ローズ」色で表現した。「普通の青い海はおどろおどろしくて悲しい。(めぐみが)そのときにいなくなったから嫌だった」と制作の経緯を明かした。  拉致されたあの日から進展がないまま45年を迎える中、早紀江さんは改めて日本政府に要望する。「早く行動して。日朝会談をしないと話が進まない」。めぐみさんに対しては「とにかく病気にならないで。元気でいれば必ず道が開けるから」と語り掛けた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕報道陣の取材に応じ、横田めぐみさんへの思いを語る母早紀江さん=8日、川崎市 〔写真説明〕報道陣の取材に応じ、自身が描いた絵について説明する横田めぐみさんの母早紀江さん=8日、川崎市
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