「落ち着いて」とトラス氏に助言＝迷走の舞台裏暴露―前英財務相

　【ロンドン時事】発足からわずか１カ月半の退陣の主要因となった大型減税策を推し進めようとするトラス英首相（当時）に対し、同政策を共につくったクワーテング前財務相が、「落ち着くべきだ」と当時、助言していたと明らかにした。真相は不明だが、政権迷走の舞台裏が垣間見える発言だと話題になっている。 　スカイニューズ・テレビが１１日、別のメディアとのインタビュー内容を伝えた。クワーテング氏は、市場の大混乱を招いた減税策を巡ってトラス氏と交わした会話を述懐。トラス氏は「私には（次期総選挙までの）２年しか残されていない」と訴えたが、クワーテング氏は「このようなことを続けたら（政権が）あと２カ月しかもたない。落ち着くべきだ」と諭したという。　【時事通信社】 〔写真説明〕トラス前英首相（右）とクワーテング前財務相＝１０月２日、英中部バーミンガム（ＡＦＰ時事）