改革派重鎮、鮑氏死去＝趙紫陽氏の元秘書、９０歳―中国

　【北京時事】中国共産党の趙紫陽元総書記の秘書を務めた改革派の重鎮、鮑※（※杉の木ヘンを丹に）・元中央委員が９日、病気のため死去した。９０歳だった。親族が明らかにした。１９８９年の天安門事件で、民主化を求める学生らを武力弾圧した政府の方針に反対し、後に党籍を剥奪された。 　事件に絡み、９２年に機密情報を漏えいした罪で逮捕され、服役した。釈放後も当局の厳重な監視下に置かれたが、海外メディアなどで党の言論統制を批判し、改革を訴え続けた。 　浙江省出身。親族はツイッターで、鮑氏が数日前の誕生日に「重要なのは私たち皆が未来を勝ち取り、きょう自分ができることをやることだ」と述べていたとつづった。　【時事通信社】 〔写真説明〕中国の改革派重鎮、鮑※（※杉の木ヘンを丹に）・元中央委員（ＥＰＡ時事）