ミャンマー情勢や南シナ海協議＝１１日からＡＳＥＡＮ会議

　【バンコク時事】東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）各国に日米中など域外国が加わる一連の首脳会議が１１日、カンボジアのプノンペンで３日間の日程で始まる。岸田文雄首相やバイデン米大統領、中国の李克強首相らが参加。クーデター後の混乱が続くミャンマー情勢や、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題を巡り協議する。 　新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、過去２年はオンラインで開かれており、対面式で実施されるのは３年ぶり。期間中、ＡＳＥＡＮ加盟国による首脳会議やＡＳＥＡＮと日中韓の首脳会議、米国やロシアも加わる東アジアサミットが開かれる。参加各国による２国間会談も積極的に行われる見通し。 　ＡＳＥＡＮはクーデターを起こして権力を握ったミャンマー国軍に対し、暴力の即時停止やＡＳＥＡＮ特使と全当事者の面会など「５項目の合意」の履行を迫っている。しかし、進展は乏しく、ＡＳＥＡＮは首脳会議に先立って特別外相会議を開き、対応を協議した。首脳会議では合意の履行に向け、国軍への圧力を強める見込みだ。　【時事通信社】