広島高裁は「合憲」＝７月参院選、１票の格差

　「１票の格差」が最大３．０３倍だった７月の参院選は投票価値の平等を定めた憲法に違反するとして、弁護士らのグループが選挙無効を求めた訴訟の判決が９日、広島高裁であった。西井和徒裁判長は選挙を「合憲」と判断し、請求を棄却した。 　二つの弁護士グループが全国の高裁・支部に起こした計１６件の訴訟で１２件目の判決。これまでに「違憲」１件、「違憲状態」５件、「合憲」５件の判断が示されている。　 　参院選の１票格差を巡っては、最高裁が２０１０年選挙（同５．００倍）と１３年選挙（同４．７７倍）を違憲状態と判断した。１５年の公選法改正で隣接する選挙区を統合する「合区」が導入され、１６年選挙は３．０８倍、１９年選挙は３．００倍に縮小。最高裁はいずれも合憲と判断した。（了）【時事通信社】