入管施設「早急に制度変えて」＝スリランカ女性遺族が会見―東京

　国連自由権規約委員会が日本の入国管理施設の改善を促す勧告を公表したことを受け、名古屋出入国在留管理局の収容施設で死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん＝当時（３３）＝の遺族らが８日、東京都内で記者会見し、「早急に制度を変えてほしい」と訴えた。 　ウィシュマさんの妹ポールニマさん（２８）は「二度と姉のような犠牲者が出ないよう、政府は言葉だけでなく行動してほしい」と要望。もう一人の妹ワヨミさん（３０）は「ビデオ映像を開示し、収容施設でどのような扱いを受けているか知ってもらうことで制度が変わっていくのではないか」と声を詰まらせながら話した。 　代理人の指宿昭一弁護士は「市民が声を上げることで改革が実現する。簡単ではないが諦めずに取り組んでいきたい」と語った。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕国連自由権規約委員会の勧告を受けて記者会見するスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの遺族ら＝８日午後、東京都千代田区