米軍無人機ＭＱ９のデモフライト＝鹿児島〔地域〕

　鹿児島県の海上自衛隊鹿屋航空基地（鹿屋市）で月内にも運用を始める米軍の無人偵察機「ＭＱ９」の住民向けデモフライトが５日行われ、塩田康一知事や中西茂鹿屋市長ら約４０人が基地内から見学した。 　１機が高度約１８００フィートで約１５分間飛行し、基地周辺の上空を２周旋回した。米軍の担当者はデモフライト開催について「一般に公開し、その性能をより認識していただく」と狙いを述べた。ＭＱ９の部隊司令官アレクサンダー・ケリー中佐は報道陣の取材に応じ、「日米両国はロシア、中国、北朝鮮の脅威に対抗するため、緊密に協力する必要がある」と強調した。 　米軍の担当者は鹿屋市民との交流について「地域と関わるイベントを数多く計画している」と言及。最大２００人の米軍関係者が、市内の宿泊施設に駐留する。無人機は８機配備され、海洋進出を図る中国艦艇などの監視強化を目的とし、１年間運用される。　（了） 【時事通信社】