前日南市副市長に有罪判決＝道路工事巡る官製談合事件―宮崎地裁

　宮崎県日南市が発注した道路工事の入札で、業者に有利な情報を教えたなどとして、官製談合防止法違反などの罪に問われた前副市長の田中利郎被告（６５）の判決が２日、宮崎地裁であった。舟戸宏之裁判長は懲役２年、執行猶予３年（求刑懲役２年）を言い渡した。 　判決によると、田中被告は２０１８～２０年、同市発注の複数の指名競争入札などで、特定業者に予定価格に近い額を事前に教え、不正に落札させた。別の工事でも、特定業者の依頼を受け、別の業者を指名から外した。 　田中被告は２１年１月に官製談合防止法違反などの容疑で逮捕された。同３月に起訴され、副市長を辞職した。　（了）【時事通信社】