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強い相手、カラスも「びびる」=心拍低下や不快感―慶応大


 カラスは仲間を個別に認識して社会的な関係を結ぶことが知られているが、慶応大の研究チームは、オス同士が対面すると弱いオスの心拍数が減少して副交感神経の活動が活発になるなどの変化が生じることを実験で明らかにした。強い相手に「びびり」、嫌悪や恐怖を感じているとみられ、相手との関係性に基づく身体的変化が鳥類で確認されるのは初めてという。論文は2日までに、英王立協会誌オープン・サイエンスに掲載された。  カラスのオスは別のオスと対面すると、力を誇示するディスプレー行動などで優劣を競う傾向がある。一度優劣がついた2羽の間では、餌を食べる優先順位などが定まり、無用な争いを避ける効果があるという。  慶大の大学院生(研究当時)竹田和朗さん、高橋奈々さんと伊沢栄一教授らは、市販の小型心電計を改造してオスのハシブトガラス12羽に装着。2羽ずつペアにして優劣をつけた上で、実験室内で5分間対面させ、心拍数の変化などを調べた。  その結果、弱いオスは対面中に心拍が低下し、副交感神経の活動が強くなった。一方、強いオスの心拍に変化はなく、交感神経の活動がやや強まっていた。  副交感神経の働きが強烈だと内臓に不快感を覚えるといい、「怖い相手の前に出た時に心臓がきゅっとなる感覚に近い」(伊沢教授)。「そうした感覚を脳が読み取って感情が作られるのではないか。体の変化を理解することで、感情の起源や進化の理解につなげたい」と話した。 (了)【時事通信社】
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