夫殺害未遂、妻に懲役１０年＝「恨み晴らし代行」依頼―東京地裁

　ツイッターを通じて「恨み晴らし代行」に夫（４５）の殺害を依頼し重傷を負わせたとして、殺人未遂罪に問われた滝田深雪被告（４５）の裁判員裁判の判決が３１日、東京地裁であった。坂田威一郎裁判長は「犯行は計画的だ」と述べ、懲役１０年（求刑懲役１１年）を言い渡した。 　坂田裁判長は、５０万円の報酬で頼まれ、友人の酒井亮太被告（２３）＝同罪で起訴＝と共に自宅に招き入れられて襲ったとする実行役の男（２３）＝懲役８年の実刑確定＝の公判供述について、滝田被告が事件前にインターネットで「殺害依頼」のワード検索をしていた状況などから「十分信用できる」と判断。「多額の借金が発覚し、自由に使える金が少なくなった不満が動機と考えられる」とし、殺害依頼を否定する被告側の無罪主張を退けた。 　判決によると、滝田被告は昨年８月、実行役の男と酒井被告と共謀し、東京都足立区の自宅で就寝中だった夫の左胸をサバイバルナイフで刺し、重傷を負わせた。　（了）【時事通信社】