starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

ルラ氏、低下した国際発言力回復へ=アマゾン保護でも主導権―ブラジル大統領選


 【サンパウロ時事】左派のルラ元大統領が30日の大統領選決選投票で勝利したことで、ブラジルは右派のボルソナロ政権下で低下した地域大国としての発言力を再び高めるとみられる。同政権下で国際問題化したアマゾン熱帯雨林破壊について、ルラ氏は「森林伐採のリーダーから環境危機対応のチャンピオンとなる」と宣言。伐採ゼロを目指し、地球温暖化対策で世界を主導する考えを示している。  「左嫌い」のボルソナロ氏は任期中、中南米の左派政権に罵詈(ばり)雑言を浴びせたため、各国との関係は悪化した。アマゾン保護を求める米国や欧州連合(EU)諸国にも「主権」を盾に激しくかみついて関係は冷却化。外交に重点を置かずに国際的に孤立し、目立つ外交成果を挙げることはできなかった。  一方のルラ氏は、前回任期(2003~10年)中、中国などの旺盛な資源需要を背景にした国内の好景気を追い風に積極外交を展開。関係を深めた途上国・非同盟諸国の代表として国連や20カ国・地域(G20)などの場で大国と渡り合い、自他共に認める非先進国のリーダーの一人となった。今回は「国際的孤立を克服し、ブラジルを再び世界の主役の座に戻す」と公約。「就任後は直ちにEUや米国、中国、南米諸国と首脳会談を行う」と意欲を示す。  憲法の外交規定により、ブラジルが今後、ウクライナ問題も含めた国際紛争で中立的立場を捨てる可能性は低い。ただ、ルラ氏が「新興5カ国(BRICS)の強化」を掲げているため、同氏に近いアルゼンチンの左派フェルナンデス政権が希望するBRICS入りは現実味を帯びそうだ。ブラジルと中国、ロシア、インド、南アフリカに農業・資源大国アルゼンチンが加われば、先進7カ国(G7)の対立軸としてBRICSの力が強まる可能性がある。 【時事通信社】 〔写真説明〕大統領選挙中、持続可能な開発に関する集会に参加するブラジルのルラ元大統領=8月31日、マナウス(AFP時事)
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.