広がる多様な教育機会＝学校外「出席」２．８万人―問題行動調査

　小中学校の不登校児童生徒数が９年連続で増加し初めて２０万人を突破する中、学校外での多様な取り組みの活用も広がっている。教育支援センターやフリースクールなど、学校外で相談や指導を受け出席扱いとなった児童生徒数は２０２１年度に２万７９９７人で、前年度から約３７００人増えた。 　文科省によると、内訳は小学生７２３７人、中学生２万７６０人。自治体が設置する教育支援センターで計１万８２８４人、教育委員会や教育センターなどが計４２３２人、フリースクールなど民間団体や施設が計４００９人と続いた。 　また、「ＧＩＧＡスクール構想」で１人に１台情報端末が配備されるなどしたことにより、自宅で情報通信技術（ＩＣＴ）を活用した学習活動を行って出席扱いになった児童生徒数も増加。前年度から４倍超の１万１５４１人に上った。 　一方、不登校の児童生徒向けに特別な教育課程を編成できる特例校が設置されているのは１０都道府県の計２１校（公立１２校、私立９校）にとどまっている。文科省は、設置準備に関する経費を支援するなどする方針という。　（了）【時事通信社】