自動運転許可制、来年４月開始＝レベル４、要件定める―自動配送ロボにマーク・警察庁方針

　警察庁は２７日、自動運転「レベル４」の遠隔監視による無人自動運転サービスの許可制度を来年４月１日から開始する方針を明らかにした。要件を定めた道交法施行規則の改正案を公表し、一般から意見を募集した上で正式決定する。自動配送ロボットを運行する事業者の届け出制も同日に始める方針。 　ロボットには、遠隔で操作されていることを示すマークや非常停止用のボタンの設置を義務付ける。マークは同庁が入札を実施し、案を決めた。　 　無人自動運転サービスは、人口減少が進む地域などでの交通手段として想定されている。同庁は事業許可の要件として、担当者への十分な教育や、車を遠隔で監視する装置へのサイバー攻撃対策などを求めた。 　無人自動運転の許可制と自動配送ロボットの届け出制は、今年４月に成立した改正道交法で規定され、１年以内に施行するとされていた。 　同法は自動配送ロボットについて、歩道を走行できる「遠隔操作型小型車」と規定。施行規則の改正案では基準が明示され、電動車椅子と同様に車体は幅が７０センチ以下などで、時速６キロを超えない構造とした。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕自動配送ロボットなどの「遠隔操作型小型車」に付けるマークの案（警察庁提供）