戦略核演習を実施＝ウクライナ侵攻で米欧けん制―ロシア

　ロシア大統領府は２６日、プーチン大統領指揮の下、戦略核戦力の演習を実施したと発表した。実施直前まで通知せず、ロシアが侵攻するウクライナのゼレンスキー政権に兵器を支援する米欧を強くけん制した形だ。 　大統領府によると、北部アルハンゲリスク州のプレセツク宇宙基地から大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）「ヤルス」を、バレンツ海から潜水艦発射弾道ミサイル（ＳＬＢＭ）「シネワ」をそれぞれ発射し、極東カムチャツカ半島の演習場に着弾させた。ＴＵ９５戦略爆撃機から巡航ミサイルも発射した。 　米国防総省は２５日、「ロシアが毎年行っている定期的な演習」として、ロシアから通知があったと説明。一方、ウクライナ侵攻で苦戦するプーチン政権が核兵器使用も辞さない姿勢を示していることで、警戒を強めていた。　【時事通信社】 〔写真説明〕２６日、モスクワのロシア大統領府で、オンラインを通じロシア軍の戦略核演習を指揮するプーチン大統領（ＥＰＡ時事）