建設中の新庁舎から黒煙＝川崎市役所、けが人なし

　２５日午前１１時１０分ごろ、川崎市川崎区宮本町の市役所新本庁舎建設現場で「黒煙が上がっている」と１１９番があった。神奈川県警や市消防局によると、２４階天井の断熱材から出火したが、消し止められた。作業員らは全員避難し、けが人はいない。県警と消防が詳しい出火原因を調べている。 　同市によると、新庁舎は地上２５階、地下２階で高さ約１１１メートル。２０２０年に工事を開始し、２３年６月以降に完成予定という。 　現場はＪＲ川崎駅から東に約５００メートルの、オフィスビルなどが立ち並ぶ地域。新庁舎からは１０メートルほど上空まで黒煙が立ち上り、屋上に取り付けられたクレーンを覆った。　 　通行人らはビルを見上げて、スマートフォンで撮影するなどしていたが、大きな混乱は見られなかった。近くにある市役所第３庁舎の警備員（６９）は、「庁舎裏にいたが、臭いと煙がすごかった」と話した。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕煙が上がる建設中の川崎市役所新本庁舎＝２５日午前、同市川崎区