将棋の加藤一二三さん「家族中大喜び」＝文化功労者

　「大変な朗報と思って、家族中で大喜びしました」。文化功労者に選ばれた将棋棋士九段の加藤一二三さん（８２）は満面の笑みを浮かべた。 　１４歳でプロ入り。「神武以来の天才」と呼ばれ、７７歳で引退するまで第一線で戦い続けた。長年の実績に加え、バラエティー番組などでは「ひふみん」の愛称で親しまれ、将棋の知名度向上に大きく貢献したことも評価された。「幸い健康。頼まれて自分のできることなら、喜んでどんなことでも引き受けます」と好奇心は広がる。 　「天才」と認める藤井聡太五冠（２０）の将棋を研究している。２０１６年の藤井五冠のデビュー戦では６２歳差で対戦し、敗れた。自身は翌年引退したが、報道陣から「再戦」について問われると、「チャンスが与えられたら喜んで研究し、元気いっぱい戦います」と答えた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕文化功労者に選ばれ、記者会見でポーズを取る将棋の加藤一二三さん＝２４日、東京都渋谷区 〔写真説明〕文化功労者に選ばれ、記者会見で喜びを語る将棋の加藤一二三さん＝２４日、東京都渋谷区