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永久保存、全国15件=少年事件記録、廃棄受け確認―最高裁


 神戸市須磨区で1997年に起きた連続児童殺傷など、重大少年事件の記録が廃棄されていた問題で、永久保存を定めた最高裁の内規に基づき、全国の家裁が記録を保管している事件は計15件あることが25日、最高裁への取材で分かった。  最高裁は少年事件の記録に関し、「社会の耳目を集めた事件」や「少年事件等に関する調査研究の重要な参考資料になる事件」などを事実上、永久保存するよう定めている。  ところが、神戸家裁が連続児童殺傷事件で逮捕され、少年審判を受けた加害男性の全ての事件記録を廃棄していたことが20日に判明。これを受け、最高裁は全国の家裁に永久保存の対象として保管している事件数を確認した。  保管が確認された捜査書類や審判記録などの事件記録は、東京家裁10件、さいたま、大阪、福井、山口、佐賀の各家裁で1件ずつの計15件。成育歴などに関する調査記録は東京11件、山口2件のほか、仙台や名古屋など7家裁で各1件ずつの計20件保管されていた。  神戸連続児童殺傷以外にも、長崎の幼稚園児誘拐殺害(2003年)や小6女児同級生殺害(04年)、愛知の主婦刺殺(00年)などの事件で記録が廃棄されていたことが明らかになっている。 (了)【時事通信社】
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