「感謝の気持ちでいっぱい」＝レース見届けた小平選手の両親―スピードスケート

　スピードスケートの小平奈緒選手（３６）＝相沢病院＝が引退レースに臨んだ２２日の全日本距離別選手権には、最後の舞台を見届けようと小平選手の両親も駆け付けた。大観衆の前で優勝を果たし、父の安彦さん（６７）は「こんなにたくさんの人に支えられ、応援してくれた。感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。 　スタート前に小平選手の名前が読み上げられると、ひときわ大きな拍手が湧いた。レースが始まると、「がんばれ、がんばれ」と大歓声。ゴールまでの３７秒間、拍手は鳴りやまなかった。 　母の光子さん（６７）は「大勢の観客の前で滑らせていただいて、何よりうれしい」と笑顔。引退後について安彦さんは「遠くから見守るだけ。逆にどういうふうに進んでいくのか楽しみ」と語った。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕スピードスケート小平奈緒選手の引退レース後、報道陣の取材に応じる父安彦さん（右）と母光子さん＝２２日午後、長野市