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ADKトップ主導、元理事接近=招致さなか13年、電通へ橋渡し依頼―五輪汚職


 東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、広告大手ADKホールディングス社長、植野伸一容疑者(68)が主導して招致活動さなかの2013年、組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)に接近し、コンサルタント契約を結んだ疑いのあることが19日、関係者への取材で分かった。契約は五輪を見据え、電通への橋渡しを依頼する内容だったという。  東京地検特捜部は同日、受託収賄容疑で高橋容疑者を再逮捕し、贈賄容疑で植野容疑者らを逮捕した。五輪汚職事件で経営トップが逮捕されたのは、紳士服大手AOKIホールディングス、出版大手KADOKAWAに次いで3人目。   関係者によると、植野容疑者は13年3月に旧アサツーディ・ケイ社長に就任した直後から、元専務執行役員の久松茂治(63)、元事業本部長の多田俊明(60)両容疑者=贈賄容疑で逮捕=と共に、電通で専務などを歴任した高橋容疑者に接触。電通のスポーツ事業に参画できるよう仲介を依頼し、夏ごろから高橋容疑者が会長を務める「コモンズ」に月50万円のコンサル契約料を支払った。  当時は、大会招致委員会や高橋容疑者、電通が国際オリンピック委員会(IOC)にロビー活動を展開し、招致に向けた票固めに奔走していた時期で、13年9月にIOC総会で東京開催が決まった。高橋容疑者の組織委入りと電通の大会専任代理店の指名は確実視されており、アサツー関係者は「コモンズとの契約目的は五輪以外になかった」と証言した。  14年の組織委発足後、主に多田容疑者が高橋容疑者との交渉を担ったという。電通の販売協力代理店に選ばれるよう頼んだ結果、アサツーは18年に駐車場大手のスポンサー契約に関わり、電通から再委託料を得た。植野容疑者らの了承の下、高橋容疑者との取り決め通り、同年末に再委託料の半額に当たる約2000万円を指定された休眠会社「アミューズ」に一括で支払ったという。  コモンズへの資金提供は13年夏~22年1月で計約5000万円に上った。高橋容疑者側に計約7000万円が渡ったが、特捜部は受託収賄罪の公訴時効(5年)が経過していない計約4700万円を立件した。関係者によると、高橋容疑者は「賄賂を受領した認識はない」「身に覚えがない」と容疑を否認している。(了)【時事通信社】
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