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「力での国境変更」にノー=ロシア非難決議に143カ国賛成―国連総会


 【ニューヨーク時事】193カ国で構成する国連総会は12日、ロシアのウクライナ東・南部4州の一方的「併合」は違法だとして非難する決議を143カ国の圧倒的賛成多数で採択した。総会決議に法的拘束力はないが、「力による国境変更を認めない」という国際社会の意思をロシアに突き付けた。  決議は、4州で9月23~27日に強行された「住民投票」について、「国際法上無効であり(4州の)地位変更の根拠にならない」と宣言。各国や国際機関に併合を認めないよう要求し、ロシアには一連の決定の撤回と軍の即時撤退を求めた。  同様の決議案は9月30日、安全保障理事会で採決に付されたが、ロシアの拒否権発動で否決された。これを受け、ウクライナなどは国連総会で4月以来となる緊急特別会合の開催を要請。同時に、「ウクライナ支援疲れ」の兆候を見せる小国などに対し、賛同を求めて積極的に働き掛けた。  トーマスグリーンフィールド米国連大使は採決直前、「きょうはロシアがウクライナを侵略している。次はあなた(の国)かもしれない」と演説。武力行使の原則禁止や領土保全を定める国連憲章を守るためにも、賛成票を投じるよう訴えた。  米欧の外交努力の結果、併合非難決議はウクライナ侵攻直後の3月2日に採択されたロシア非難決議の141カ国を上回る支持を獲得した。ロシアに同調し反対したのは、北朝鮮、ベラルーシ、シリア、ニカラグアだけだった。中国やインドなど35カ国は棄権した。 【時事通信社】
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