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中国と競争、秩序維持へ決意=「最も重大な試練」―ロシアは「欧州の脅威」・米安保戦略


 【ワシントン時事】バイデン米大統領は12日、外交・安保政策の指針を示す「国家安全保障戦略」を発表した。戦略では、民主主義国と専制主義国がせめぎ合う状況下で、中国を「最も重大な地政学的試練」と指摘。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中でも、「唯一の競争相手」である中国に長期的に対抗し、米主導の国際秩序を守り抜く決意を打ち出した。  米政権が包括的な安保戦略を公表するのは、トランプ前政権下の2017年以来で、バイデン政権下では初めて。中国を「戦略的競争相手」に位置付けた前政権に続き、バイデン政権も中国との競争を最重視する姿勢を貫いた。  安保戦略は中国について「国際秩序を変える意図と、そのための経済・外交・軍事・技術的に増大しつつある能力を備える唯一の競争相手」だと強調。ロシアに関しても、欧州の安保秩序に「差し迫った脅威」をもたらしており、その脅威を抑制すると言及したが、「中国に対する競争力の維持」をロシアへの対応より優先する方針を明確にした。  中国をめぐってはまた、「インド太平洋で増強された勢力圏を構築し、世界を主導する国家となる野望を抱いている」と分析し、対中競争は「インド太平洋で最も明らかだ」と警戒感をあらわにした。さらに「今後10年が決定的となる」と警告した。  香港やチベット、新疆ウイグル自治区での人権弾圧をめぐり、中国政府の責任を追及するほか、台湾海峡の平和と安定を維持する考えも盛り込んだ。台湾の一方的な独立を支持せず、「一つの中国」政策を変更しないと明記。武力衝突など不測の事態の発生を阻止するため、対話を模索する意向も示した。  対日関係では、防衛義務を定めた日米安保条約第5条が沖縄県・尖閣諸島に適用されることを再確認した。  戦略ではこのほか、大国間競争に加え、気候変動など世界の「共通の課題」の解決にも取り組むと説明。こうした分野では「可能な部分で建設的に関与していく」とし、中国側に協力を呼び掛けた。  中国では今月16日に中国共産党大会が開幕し、習近平総書記(国家主席)の3期目入りが確実視されている。党大会直前の安保戦略発表には、中国をけん制するバイデン政権の意図もうかがえる。 【時事通信社】 〔写真説明〕中国の習近平国家主席(モニター上)とテレビ会談するバイデン米大統領=3月、ワシントン(ホワイトハウス提供)(AFP時事)
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