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反腐敗は「歴史的成果」=習氏の権威強化に利用―中国


 【北京時事】16日に開幕する中国共産党大会で3期目入りが確実視される習近平総書記(国家主席)は、2012年の就任以来、反腐敗闘争で政敵を排除し、大衆の支持も得て権力基盤を強化してきた。17年の前回党大会では、汚職摘発の実績を誇示。習政権は反腐敗を「歴史的成果」と強調し、長期政権に向けて習氏の権威強化に利用している。  習氏はこれまでに、別格の指導者を指す「核心」の地位を獲得し、毛沢東、トウ小平の時代に続く第3の歴史決議もまとめるなど、着々と権威を確立してきた。ただ、建国の父である毛や改革開放を進めたトウに比べ、具体的な実績は乏しい。反腐敗闘争を歴史的偉業と位置付けることで、3期目の続投を正当化させようとしているという見方がある。  6日付の党機関紙・人民日報は反腐敗闘争について「前例のない勇気と力で推進し、歴史的な成果を収めた」とたたえた。同紙によれば、習氏の就任から今年4月までの約10年間に監察当局は汚職などの不正で計438万8000件、470万9000人を立件・調査した。党大会を控えた先月には、収賄などの罪で孫力軍・元公安次官、傅政華・前司法相にそれぞれ執行猶予付き死刑判決が相次いで言い渡された。  習氏は反腐敗闘争の実績を根拠に、自らを毛に匹敵する「歴史的指導者」として位置付けようとしている。習氏は昨年11月の党の重要会議で、共産党の一党支配を維持するために何が必要かという問いに対して、毛が「人民による政府の監督」という「第1の答え」を出したと語った。その上で、過去10年に「第2の答え」として、「(反腐敗闘争による)自己革命」の重要性が示されたと主張。自らが毛に続く指導者だと示唆した。  この発言は、官製メディアでたびたび引用されている。党大会で審議される党規約改正案にも、習氏の権威強化の一環として「自己革命の堅持」が盛り込まれる可能性がある。 【時事通信社】 〔写真説明〕中国の習近平国家主席=2017年10月、北京(AFP時事) 〔写真説明〕中国の裁判所で9月23日、執行猶予付き死刑判決を受ける孫力軍・元公安次官(中国国営中央テレビ電子版より・時事)
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