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市場参入、出遅れ必至=民間移管前につまずく―イプシロン打ち上げ失敗


 打ち上げに失敗したイプシロンロケット6号機には、初の商業衛星として宇宙関連企業IHIエアロスペース(IA)が受注した民間の観測衛星2基も搭載されていた。原因究明と再発防止策の策定にかかる時間は未知数だが、衛星打ち上げ市場への参入には信頼性も重要で、出遅れは避けられない。  宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2023年度に改良型「イプシロンS」を打ち上げた後、IAに事業を移管。三菱重工業が携わるH2Aロケットと同様に、打ち上げサービスを民営化する予定だ。  多数の小型衛星を連携させる「コンステレーション(衛星網)」の拡大など、小型衛星の打ち上げ需要が世界的に高まる中、20年近く失敗がなかった日本のロケットへの信頼は高く、イプシロンへの期待も大きかった。  JAXA元副理事長で、H2Aロケットの開発も手掛けた遠藤守さんは「データは取れているので、よく調べれば直接的な原因は割とすぐ分かるのではないか」とみる。その上で、「そこから先の、なぜそういうことが起きたかという本質的な原因を探るのには時間がかかる」と指摘した。  商業受注への影響については、「原因を究明し、対策を取り、顧客に説明して納得してもらうというプロセスを踏まないといけないので非常に痛い」と懸念。「データをきちんとみて、拙速にならず、本質的な原因をつかんで対策を取る。そのプロセスをいかに早く行うかが大事だ」と強調した。 (了)【時事通信社】
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