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理論・実践で危機に対処=リーマン・ショック時のFRB議長―バーナンキ氏・ノーベル賞


 【ワシントン時事】ノーベル経済学賞に決まったベン・バーナンキ氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)議長在任中、2008年の米金融大手リーマン・ブラザーズ破綻をきっかけとした深刻な金融・経済危機に対処した。学者としても1929年以降の世界恐慌研究の権威で、理論と実践の両面で危機と向き合った。  「100年に1度」「未曽有」と称されるほど深刻化したリーマン・ショック後の金融危機。バーナンキ氏は金融システムの崩壊を防ぐため、大規模な流動性供給などに踏み切った。  だが、サブプライムローン(低所得者向け高金利融資)の焦げ付きで大きく痛んだ米金融システムの回復には予想以上の時間がかかった。長引く景気低迷とデフレ圧力に対処するため、バーナンキ氏は国債など資産買い入れによる量的緩和といった「非伝統的」な政策の実施を余儀なくされた。  FRBの金融政策運営における透明性の向上にも尽力した。2%のインフレ目標を導入したほか、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)後の議長記者会見、FOMC参加者の経済見通し公表を始めるなど、市場との「対話」を重視。その手法は他の中央銀行にも大きな影響を与えた。  一方、金融危機研究の大家として、90年代からの「失われた10年」にもがく日銀の対応には歯がゆい思いをしていたとされる。FRB議長就任前、日銀当局者に「ケチャップでも何でも買い入れるべきだ」と助言したとの話がまことしやかに伝えられている。しかしその後、自らがFRBトップとして「何でもやる」事態に追い込まれた。 【時事通信社】
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