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クリミア橋爆発で本格調査=ロシア軍作戦に「重大な影響」―ウクライナ


 【ロンドン時事】ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結ぶ自動車・鉄道橋「クリミア橋」で8日に起きた爆発で、ロシア当局は9日、被害状況の「本格的な調査」に乗り出し、補給の完全復旧を急いでいる。英国防省は9日の戦況報告で、主要な補給路である橋の破壊は、ロシア軍のウクライナ南部での作戦に「重大な影響」を及ぼすと分析した。  走行中のトラックが爆発し橋の一部が崩落した。報道によれば、ダイバーが9日朝から水中に潜って詳しい被害状況を調査。損壊部分は取り壊される方向で、被害を免れた車線では車両の往来が再開された。ロシアのプーチン大統領は8日、橋の警備強化を指示する大統領令に署名した。  英国防省は「4車線のうち2車線が約250メートルにわたり数カ所で壊れた。残る2車線は通行が再開したが、交通量は大幅に低下する」と指摘した。その上で、クリミア半島やウクライナ南部の占領地域への補給路となっている橋の爆発で「(ウクライナに展開中の)部隊を維持するためのロシア軍の既に疲弊した能力に重大な影響が出る可能性が高い」と予想している。  爆発の詳しい状況や実行者は明らかではない。ウクライナ治安当局が関わった可能性のほか、爆発したトラックが本土側から進入したことからロシアの自作自演説まで浮上している。当局はトラックの所有者の身元を特定しロシア南部にある自宅の捜索を行った。  一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、南部ザポロジエで夜間、ロシア軍の新たなミサイル攻撃が行われ、少なくとも12人が死亡したと明らかにした。ザポロジエでは6日に17人が死亡する砲撃があったばかり。大統領は声明で「またザポロジエだ。無慈悲な攻撃が再び平和な人々を襲った」と憤りをあらわにした。 【時事通信社】
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