高３いじめ自殺訴訟で和解＝２人目、残る２人は協議中―熊本地裁

　熊本県立高３年の深草知華さん＝当時（１７）＝が２０１８年５月に自殺したのはいじめが原因として、両親が当時の同級生４人に慰謝料など計１１００万円の支払いを求めた訴訟は７日、うち１人との和解が熊本地裁（中辻雄一朗裁判長）で成立した。 　遺族らが和解後、記者団に明らかにした。和解は２人目。和解条項には、いじめが自殺に影響があったことを認め、両親に謝罪し、１０万円を支払うことなどが記された。 　訴状によると、同級生らは１８年５月１７日、「死ねばいい」などと知華さんに聞こえるように発言。知華さんは自宅で自殺を図り、翌１８日未明に死亡した。 　母の志乃さん（４９）は「（和解した同級生は）精いっぱいの言葉で話していた。今から向き合わなければならないという気持ちを感じた」と話した。残る２人とは協議中だが、和解成立のめどは立っていない。　（了）【時事通信社】