北朝鮮を非難しない構え＝メディアは論評せず―中国

　【北京時事】中国は北朝鮮による４日の弾道ミサイル発射を非難しない構えだ。中朝両国は対米共闘の思惑から友好関係を強化しているためだ。 　北朝鮮が９月２９日に２発の弾道ミサイルを発射した翌日、中国外務省の毛寧副報道局長は北朝鮮の「正当かつ合理的な懸念」に応じていないと米側を批判。北朝鮮に寄り添った。 　北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返した２０１７年、発足間もないトランプ米政権との関係構築を重視する中国は、国連安保理決議に基づく対北朝鮮制裁に賛同した。その後、米中関係の悪化を受けて中朝は接近し、今では中国は制裁緩和を訴えている。 　一方、中国は今月１６日開幕の共産党大会を控え、地域の緊張を招く北朝鮮の行動を歓迎しているわけでもない。中国メディアは今回の発射について、事実を淡々と伝えるだけで論評は控えている。　【時事通信社】