両陛下、栃木県入り＝国体出席、２年８カ月ぶり地方訪問

　天皇、皇后両陛下は１日午前、宇都宮市で開催される国民体育大会の総合開会式に出席するため、皇居・御所から車で栃木県に入られた。両陛下の地方訪問は約２年８カ月ぶりで、新型コロナウイルス感染拡大以降初めて。国体開会式への出席は、茨城県で開催された２０１９年大会以来となる。　 　宮内庁によると、両陛下は１日午後、宇都宮市の「カンセキスタジアムとちぎ」で行われる開会式に出席し、天皇陛下があいさつする。その後、福田富一知事から県勢概要の説明を受けるなどし、帰京する。 　同庁は宿泊を伴う訪問も検討したが、新型コロナの感染状況や行事内容などを総合的に勘案し、日帰りとした。出発前に同行職員がＰＣＲ検査を受けるほか、駅に人が集まるのを避けるため、全行程を車で移動する。開会式では、選手らに検査を実施し、観覧者にも事前の健康観察を求めるなどの対策を取る。（了）【時事通信社】