元園長「信用できない」＝男児の祖父が会見―バス熱中症死・福岡

　元保育園長の浦上陽子被告（４５）らの初公判後、亡くなった倉掛冬生ちゃん＝当時（５）＝の祖父（６９）が２６日、福岡市内で記者会見した。被告人質問で謝罪した浦上被告について「言葉は信用できない」と怒りをあらわにした。 　会見には冬生ちゃんの母親（３８）も遺影を持って同席した。浦上被告は事件後何度か謝罪をしたいと言ってきたが、実際に謝罪に来たことはなかったといい、祖父は「本当に謝罪する気持ちがあるのであれば、しつこく言ってくるのではないか」と憤った。保育園の態勢についても「コミュニケーションが取れていないと感じた。園のルーズさが分かった。点呼にしてもバスの中の確認をしていない」と批判した。 　今月５日に静岡県牧之原市の通園バス内で女児が死亡したことについては「びっくりした。冬生を最後にしてほしいと前にも話したが、同様の事故が起こり、やるせない気持ちになった」と話した。　（了）【時事通信社】