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元理事、ADKも口利きか=スポンサー契約の介在要求―コンサル料5000万円受領・五輪汚職


 東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=が、駐車場大手「パーク24」のスポンサー契約に関し、広告大手「ADKマーケティング・ソリューションズ」(旧アサツーディ・ケイ)を電通の協力代理店として介在させるよう電通側に口利きした疑いのあることが17日、関係者への取材で分かった。  高橋容疑者は8年半にわたりADKからコンサルタント料計約5000万円を受領したという。同社は大会会場運営サービスなども組織委から多数受注している。東京地検特捜部はADKを家宅捜索するとともに、元役員らを任意で事情聴取しており、契約の経緯などを調べている。  関係者によると、電通は2014年4月、組織委から専任代理店に指名された。多数の国内スポンサー獲得を見込み、組織委の了承を得て一部業務を「販売協力代理店」として複数の広告会社に再委託した。  電通が各社と交渉を進めていた16年ごろ、高橋容疑者は電通の担当室長にADKを協力代理店に選ぶよう要求。さらに「会場周辺に駐車場を持っているパーク24でいいじゃないか」などと、契約に介在させるよう後押しした疑いがあるという。  この結果、パーク24が18年に組織委とスポンサー契約を締結した際、ADKに電通から再委託料が支払われた。しかし、スポンサー契約は一貫して電通とパーク24が直接交渉しており、ADKの介在は形式的なものだったとみられている。  一方、ADKは大会招致決定前の13年夏ごろ、高橋容疑者が会長を務める「コモンズ」とスポーツ事業に関するコンサル契約を結んだ。21年12月まで同社に月50万円が支払われ、総額約5000万円に上った。関係者は取材に「五輪を見据えた取引だった」と証言している。  協力代理店選定をめぐっては、広告大手「大広」も高橋容疑者に仲介を依頼し、知人の深見和政容疑者(73)=受託収賄容疑で逮捕=が社長を務めるコンサル会社「コモンズ2」に1000万円余りを支払った疑いが判明している。 (了)【時事通信社】
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