赤木さん妻、佐川氏らを告発＝情報開示に虚偽回答容疑―森友問題

　学校法人森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、情報開示請求に対して文書が存在しないと虚偽の回答をしたとして、自殺した同省近畿財務局職員赤木俊夫さん＝当時（５４）＝の妻雅子さん（５１）らが１６日、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で、同省理財局長だった佐川宣寿氏ら３人の告発状を東京地検特捜部に提出した。 　告発状では、佐川氏らは２０１７年３～５月、学園との応接録が存在するのに、第三者による複数の開示請求に「保有が確認できなかった」との不開示決定通知書を作成したとしている。同省はその後の調査結果として、２１７件の応接録が廃棄されずに残されていたと公表した。 　提出後に記者会見した雅子さんは「夫がなぜ死ななければいけなかったのか、本当のことを話してもらいたい」と語った。　 　佐川氏らは決裁文書改ざんをめぐり虚偽公文書作成容疑などで刑事告発されたが、不起訴となっている。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕森友学園をめぐる公文書改ざん問題で、当時の財務省幹部らを刑事告発し記者会見する赤木俊夫さんの妻雅子さん＝１６日午後、東京都千代田区