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英女王の死、政情や歴史投影=かつて統治下の香港と豪印


 エリザベス英女王の死は、かつて英国の統治下にあった香港、オーストラリア、インドでも反響を呼んでいる。しかし、その受け止め方はさまざま。現在の政治情勢や過去の歴史が投影されている様子がうかがえる。  1997年まで英国が統治していた香港。在香港英総領事館の13日のフェイスブックなどによると、総領事館前には記帳に訪れた人で3時間待ちの列ができ、門外は献花や女王の写真、英国旗で埋め尽くされた。総領事館は16日、記帳時間を3時間延長して対応するという。  香港では中国共産党への反発心から、英統治時代を好ましく思う傾向が根強い。英BBC放送は、統制下でデモができない香港市民の「政治的意思表明」だと報じた。  豪州でも、22日を一度きりの休日として国全体で女王の死を悼むことを決めるなど、追悼ムードに包まれている。同時に、英国王を元首とする現在の立憲君主制から共和制への移行をめぐる議論が再燃。99年に大統領を擁する共和制への移行の是非を問う国民投票が実施されたが、反対多数で立憲君主制維持が決まった経緯がある。  共和制支持を表明しているアルバニージー首相は、地元メディアから国民投票を再び実施するかどうか問われ「今はそれに答えるべき時ではない」としつつ、将来の可能性は否定しなかった。  英国の植民地だったインドは11日を喪に服す日に指定。政府庁舎などで半旗が掲げられた。関連ニュースは連日大きく扱われているものの、国民の間に目立った動きは見られない。  97年に女王が訪れた首都ニューデリーの英国国教会のソロモン・ジョージ神父(54)は「女王はインドと英国の良好な関係に貢献した」と評価。その上で、「思いやりのある女王を尊敬する人がいる一方、長く続いた植民地のトップとして服喪に抗議している人もいる」とインド国民の複雑な感情を代弁した。 【時事通信社】 〔写真説明〕エリザベス英女王の死去を受け、献花で埋め尽くされた在香港英総領事館前=12日、香港(AFP時事) 〔写真説明〕エリザベス英女王の画像が投影されたオーストラリア・シドニーのオペラハウス=9日(AFP時事)
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