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角川会長、事前に了承か=元理事側に手数料、枠組み把握―「賄賂認識ない」と否認・五輪汚職


 東京五輪・パラリンピックのスポンサー選定をめぐる汚職事件で、出版大手KADOKAWA会長の角川歴彦容疑者(79)=贈賄容疑で逮捕=が、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=側への手数料を「コンサルタント料」として支払う枠組みを部下からの報告で把握し、事前に了承した疑いのあることが15日、関係者への取材で分かった。  東京地検特捜部は、手数料が事実上の賄賂で、コンサル料を装ったとみて、同社元担当専務の芳原世幸容疑者(64)ら2人を先行して贈賄容疑で逮捕。供述内容や押収資料を分析し、創業家経営トップが贈賄工作に関与したと判断した。  関係者によると、角川容疑者は特捜部の調べに「送金の報告は受けたが、謝礼との報告はなかった。賄賂との認識はない」と、容疑を否認しているという。  高橋容疑者は2016年以降、知人でコンサルタント会社「コモンズ2」社長、深見和政容疑者(73)=受託収賄容疑で逮捕=を通じ、スポンサーを希望したKADOKAWAを含む出版大手2社に五輪事業参入費用として計5億円を提示。KADOKAWAにスポンサー料2億8000万円に加え、7000万円の手数料をコモンズ2に支払うよう求めたという。  もう一方の出版大手は手数料を含む計1億5000万円を要求されたが選定が進まず、手数料への疑義などから18年にスポンサーを辞退した。  しかし、KADOKAWAは提案に応じ、芳原容疑者と担当室長だった馬庭教二容疑者(63)が深見容疑者を通じて交渉。手数料を大会公式ガイドブックなどへのコンサル名目で支払うことになり、角川容疑者はこうした枠組みの報告を受け了承したとみられている。  KADOKAWAは19年4月、出版サービス分野でスポンサー契約を結んだ直後、コモンズ2とコンサル契約を締結。同年7月~21年1月、同社に約1割を上乗せした計約7600万円を送金し、これが「賄賂」と判断された。  角川容疑者らはこのうち贈賄罪の公訴時効(3年)が経過していない計約6900万円を提供した疑いが持たれている。 (了)【時事通信社】
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